海街diary
20150613 上映初日に観に行きました。
結構見に行った人が多いようで、
レビューを交換したりしますが、
良かった という人もいれば、
いまいち という人もいます。
ちなみに、私は良かったという人です。
そんな私のレビューを聞いてください。
物語は、広瀬すず演じる、すずとの出会いから始まる。
そこから始まる日々を、日記、diaryのように綴った物語。
diaryだから、些細だけど、なんだか大切な出来事が断片的に並べられている。物語としての刺激的な面白さや感動はない。
だから、終わりはしっくりこなかった。芝生の上で寝ているのがなんとなく気持ちよくてやめられないけど、自らやめようとしないときりがないから、ここでやめよう。っていうのに似ていた。
一番すごいなあと思ったのは役者たちがありのままでありながらも、本物の姉妹のように見えたことである。
これは、演技力というのだろうか。
それから、やっぱり好きだなあとおもったのは、
菅野よう子のサントラ。
落ち込みそうなんだけど、ギリギリ悲しくないメロディーは、姉妹たちの心を表現してるようである。
それぞれちょっとずつ悲しみを抱えてて、でも姉妹といることで、あったかい幸せを感じられる。
お互いのことを理解していて、心の底で繋がっている姉妹の絆は、不安定だけど流れ続けるリズムに表現されているように感じられる。
友達とも恋人とも家族ともいくのは、やっぱり海だ。
花火を見に行くのに、浴衣をきる。草履がアスファルトを撫でる音は、どこか涼しげで、なんとなく可愛いを連想してしまう。
家でつくる梅酒は、お酒が苦手な私にも、なんだかすごく美味しそうに見えてきた。
(早速梅酒づくり始めました。)
それでもこの映画がとても良かったと思えるのは、海街diary醸し出す雰囲気は、日本人の誰しもにとって、時々必要なものなのような気がするからです。
ちゃぶ台を囲って飛び交う会話、海の音、手作りの梅酒、お気に入りのアジフライ定食、夏祭り、は、日本人の心を癒すものなのではないかと思います。そんな癒しがたくさん詰まった映画だからこそ、ちょっと忙しい毎日に疲れてる人にみてほしいです。