sumatra and cinnamon

私の好き勝手な空間。想いと知恵と発見をつらつらと。

相変わらず、今日も呼吸して。①

今日も、低くて無調律な呻き声が、1日の始まりを告げる。 朝、目を開けると、高原の朝のような、静かな一瞬が必ずとしてある。耳の中に空気のビー玉が詰まって、音が聴こえなくなることに慌てずに、鼻から息を吸うと、目がハッと現実を見始める。そうしてや…

変わらなくていいんだよ。

うつむきになって、枕に顔をうずめると、ぼつぼつぼつって雨が降ってるみたいな音がするのが好き。でも、やっぱりそのままじゃ眠れないから、くるっと寝返りをうって、天井をみる。目を閉じると聞こえるのは、変わらなくていいんだよ。の言葉。ありがとう。…

手紙が今日はあるらしい。学年だよりの他に、不審者が出たというお知らせだ。珍しいことではない。プリントの形式を遠目にみるだけでも、ああ、不審者また出たのねと分かるくらいに慣れていた。気をつけるように。そんな言葉すら先生も言いやしない。まあと…

聞いてたいだけ。

同窓会。久しぶりに彼に会った。私の髪は、伸びたけど、彼の髪には、ペターっとワックスが塗られた。かっこよくなったじゃん。だけど、無邪気な笑顔は、変わらない。坊主頭だった頃の君がくしゃって笑うのを思い出す。後ろの黒板の時間割、ベージュのカーテ…

言えないんだよね。何も言えない。私もそうだった。お祭りの日は、私もみんなのように夜遅くまで遊びたい。お嬢さまみたいな服じゃなくて、もっとビビットな服を着たい。中学生の頃、高校生の頃、自分が恋をしているところを、自分が友達と笑っているところ…

鈴木先生

ドラマ鈴木先生 の第3話ぐっさんの演じる山崎先生が壊れるシーンがすごく苦しい。なんだか、ぐっさんは、見た目が私のお父さんに似ている。加えて、私のお父さんがいつもはトトロみたいに大らかなのに、ものすごく時々、些細なことでキレるのがいつも大きな…

手紙

私は、言いたいことを声に出して話すのが、とても苦手。 そもそも言うことが奇抜なようで、いつも反感をかうから、その処理に追われることを想像すると、話すのが億劫になってしまう。いつの間にかムキになって、言わなくてもいいことまで言って、論破しよ…

社会不適応な私

前々から、好きなことには、突っ走って何処までも努力できることだけが、取り柄でした。学校をサボるようになったのは、高校生の頃から。大勢の人に会うのが、怖くて、嫌で、学校を、サボっていました。大学生になってからもそう。学校にいると、小さないろ…

SOMEWHERE

ハリウッドの有名男優が、娘との再会の日々を通して、忘れていた感情や愛を取り戻していく物語。人間ってなんなんだろう。仕事やお金に包まれていると、なんだか満たされたように錯覚して、本当の愛とかの感情を感じられないほど麻痺していく。でも、その麻…

かわいそうだね?/綿矢りさ

二股をかけられらてる疑惑のアパレル店員、樹里恵の話。性格の悪い女っていうのは、お決まりで小説に登場するけど、樹里恵は、そんな単純な女じゃない。確かに、人を小馬鹿にすることもあるし、嫉妬もきちんとするから性格の悪い女 の条件は、持ってるけど、…

海街diary

海街diary 20150613 上映初日に観に行きました。結構見に行った人が多いようで、レビューを交換したりしますが、良かった という人もいれば、いまいち という人もいます。ちなみに、私は良かったという人です。そんな私のレビューを聞いてください。物語は、…

ナイキ エアリフト

ずっと欲しかったエアリフトを購入。本当は黒が良かったけど、ピンクの方が私らしいよねっ と自分を納得させました。親指と人さし指が分かれる足袋の形は、とても落ち着く。やっぱり日本人なのかなーって思うけど、これは、ケニアの裸足で走る人からアイディ…

十字架/重松清

中央線 中央特快 東京行きぼとん。っと本の落ちる音。前に座っているおじさんが本を落とした。すかさず拾う。水色の表紙《十字架/重松清》おじさんに親近感が、湧く。私もこの本読んだことある。これは、いじめと自殺の話。私は昨日いじめによる自殺の記事を…

私以外私じゃないの

おまえの世界に存在しない俺の世界のほぼど真ん中ガムを噛んでいる昨日怒り新党という番組をみていたときに共感してしまった、斎藤斎藤の現代俳句。というのも、最近そんなことを考えていたからだ。私の世界の中心は、私であって、私が歩くと、私の世界の中…

100万円と苦虫女

蒼井優ちゃんは、いつでも可愛いけど、これ作品も、蒼井優ちゃん可愛い時代の1つ。シャバダバ バー シャバダバダシャバダバ バー シャバダバダ蒼井優演じる主人公、鈴子 は、ある出来事を通して、社会から冷たくされるようになる。家にも居づらくなり、『10…

プール

とても好きな作品の一つである、『プール』について。ベリーベリーショートの少女、サエが、タイのチェンマイのゲストハウスへ訪れる。この映画では、そこに住む人たちの、数日間を覗く。特に何か事件が起こるわけでもない。問題があるわけでもなくて、だけ…

長い夢

あの人、帽子かぶってる。っあ、あの人も帽子をかぶっている。シェイクを吸って、きゅっと目を瞑った。あの人は、ポロシャツの襟を立てている。長袖のワイシャツに、ニットのベストは、もう暑そうだ。肩にエナメルかばんがぎゅっとのしかかる鬱陶しさは、私…

ひらいて/綿矢りさ

主人公に対して、気持ち悪い という感想を抱きながらも、主人公の行動の理由をいつだって理解できる。これが私だけだとしたら、それは、すごくぞっとする事実であって、私だけかもしれないという少しの恐怖から、この本の感想を人と話すのを避ける。もし誰か…

誕生日

20150423 約一ヶ月前のこと、私は 21歳 になった。ハタチになった時とは、感覚的に少し違う。21 の 1 の部分は、老いや胸焼けの指数のよう。今までは歳を重ねて大人になるのが嬉しかったけど、今回はなんだか違うんだ。ちょっぴりの焦りさえ感じる。青春なん…